私の生き方が落下したのはあの日の一本の電話からだ
中学三年の夏休み
受験生というのに
私は勉強にも目もくれず
クーラーで冷え切った部屋でごろごろしていた。
外は最高の天気だというのに…
うちの親はうるさくて
外すらだしてもらえず
勉強しろ!ばっか。
「はぁーなんかいー事ないかなー。」
なんてブツブツ言いながら携帯を開くと
[ 着信2件 ]
と出ていた
みると
"04-****-****"
と出ていた
「04?ッてどこだ?
しかも夜中に2回も連続で…
ま、出会い系でしょ。」
携帯を閉じ
床にポィッと投げ
コンポのスイッチを
いれると爆音にしベットに横たわり目を閉じた。
ちらっと目を開けると
携帯が見える。
なんか気になる…。
好奇心旺盛の私は
一人妄想の世界に入り込んでいた。
「出会い系だとしても連続かけるのってやっぱり
出会い系ぢやないよね
ぢゃあ誰なの?!」
なんだか謎めいてて
テンションあがってきて
ベットから素早く降り
コンポを消し
携帯を手に取り
またその番号をじーっと
見つめた。
緊張しながらも
私はその番号にかけ直してしまった。呼び出し音が
私を更に緊張させた