「俺のこと忘れて…」
あの人の行った言葉が、今も心に住み着いて、離れようとしない。
「がんばれ」
そう言ったあなたは、私が大好きだったあなたのままで、涙が止まりませんでした。
もう、見せてくれないのかと思うと、辛いね…
消せないアドレス。私のイニシャルが入っているんだ。何よりもの自慢で、嬉しかったよ。
今は…変えちゃったのかな…
手作りのマフラーが欲しいっていったから、がんばったんだよ。でも、編み物なんて今までしたことなかったんだよ。
途中、ほつれたところ、お母さんに直してもらっちゃった。
結局、あげたのは夏になっちゃったね…しかも、真夏日。
ただでさえ、暑いのに、マフラー巻いてくれた。周りの人々が不思議そうにあなたを見ても、
「愛してる」
それだけ言って、ほほえんだ。
あなたが、この心を去って、どれくらい去ったろう?
あなたの記憶の中に私がいなくても、よくなってきました。
あなたが別の人に恋をしても、それもかまいません。
ただ、一つだけお願いがあります。
あなたのことを、この心に残しておいて良いですか……?