ビームとレーザー、特有の光を放った線は空を駆けた。
“キュゥゥン―‐‐”
“ドォォン”
柳「直撃!」
瑞枝「っやった!??」
水夏『やぁりぃ〜〜ッッ!!』
紫穂「倒したの!!?」
皆が画面に注目し、固唾をのむ。
モニターでは噴煙が立ちこめ、攻撃によって引き契られた大きな触手の固まりが飛び散るのが確認できた。
司令室は緊張と期待が入り交じっていたが、期待のほうが勝っている……
みな、心は勝利に浸りつつあった――。
しかし――
司令「――まだだ―……」
暗がりからにじみ出るように司令が呟く。
司令席から漏れたコトバを
祐希は聞き逃さなかった――。
祐希「ぇ……」
管野「ッこれは!?……」
オペレーター管野実咲が慌てた声色で怜子を呼ぶ。
怜子「何?…………」
ディスプレイを覗き込むと怜子も実咲の見つけた異常に顔色が変わった。
そして口をおおっていう。
怜子「………DーSーD…ーW(ディエスディウォール)…」