恋しました。13

さやか  2008-02-10投稿
閲覧数[405] 良い投票[0] 悪い投票[0]

気付けば、辺りには人の姿があまりなく、空は綺麗な紺色になっていた…


街頭のライトに照らしだされて、体が寒さを感じていた…



まだ彼は来ない…



私はベンチに腰掛けて、息を白くさせながら彼を待った…



何故だか分からないが、私の目からは涙がポロリ‥ポロリと流れてきた…



(‥何で涙が出るんだろう…私……何で……)



もう来ないと分かっていたのかもしれない…

でも彼を信じたい…

私の心の中で、色んな感情が交差していた…。




その時だった。

遠くの方で微かに声が聞こえた…







『うっわぁ〜!!やべぇ!!!もう帰っちゃったよなぁ…携帯壊れるし…はぁ…どうしよう…』

春野 逡は、後輩に泣き付かれて、課題を手伝わされていた…
そして、誤って後輩に携帯を壊されて…
気付けば、彼女との約束時間をかなり過ぎていた…。


春野 逡は、面倒見がよくて色んな人から好かれている。
でも、それが欠点でもあった…。



『ぁあ〜…約束してたのに…。まさか……居ないよなぁ〜…』





私は、誰かがベンチに近づいてきたのが分かった。


私は涙を拭いて、何も無かったのかのように、平然を装った…。



そして、私の隣に誰かが座った…



i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 さやか 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ