空を見上げれば、綺麗な星空が広がっていた…
(はぁ…今頃何してるんだろう…私の事なんか‥忘れちゃったのかなぁ……?)
私は少しため息をした…。
『はぁ〜…俺何やってるんだろう……バカだよ…。』
私の隣の人が言った…。
2人は、お互いに気付かないまま、星空を見上げていた…。
『何かあったんですか?』
私は隣の人に声を掛けてみた…
『…ぁっ、はぃ。約束してたんだけど、待ち合わせ時間に遅れちゃって…今日……大事な日だったのに…』
2人はまだ星空を見上げている…
『そうだったんですか〜…まだ‥彼女待ってるかもしれないですよ?』
私はまだ彼を待っている…
『それはないかも……俺、自分から約束しといて、破っちゃったし………それに、彼女じゃないんですよ………』
彼は悲しそうな声で言った…
『…彼女じゃないんですか?』
私は気になって問い掛けてみた…。
『…はい。…恥ずかしい話なんですけど……彼女はもう忘れてるか〜……実は、中学の時に好きだった子なんですよ…。でも、中2になる前に転校しちゃって……俺もそん時背も低くて‥今とは大違い…。それで、たまたま専門学校に通う電車で、見覚えのある美人がいて……あの子だって、すぐ気付きました。…でもねぇ…』
彼は、苦笑いしながら言った…。
『そうなんだぁ〜。初恋かなぁ?…ぁっ!携帯掛けてみれば?』
私はその彼が誰かと似ているような気がした…。
『初恋かな…。でも、後輩に携帯壊されちゃって…ホントついてないよな〜…』
私は彼の恋を応援したくなった…。