「どうした?浅井…」
「宍戸…ありがと。来てくれて。」
放課後の体育館裏。やけに緊張している女子と、何も知らない男子がいた。
「おぅ…」
「あのね…これ…」
私はポケットに入っていた、宍戸のためのチョコを取り出した。
「…!浅井…」
「ごめんね、チョコ…嫌いなんだよね…捨てて良いから!だけど、やっぱ…………受け取ってほしいなぁ………」
「浅井………!」
私は、思わず目をつぶった。怖くて、後悔する気持ちさえ起こった。
「サンキュ」
ぎゅっ……
気づけば、私は宍戸の胸の中にいて…抱きしめられていることに気づく…
「宍戸……!!」
「捨てたりなんかしねーよ。好きな奴からもらったチョコをさ。」
「それって……///」
「好きだよ…チョコサンキューな。マジ嬉しい。」
「……///」
そして、宍戸はチョコの包装紙をとって、チョコを口に入れた。
「…うまいじゃん★」
「ありがと♪」
バレンタイン…あなたは、勇気を出す前に諦めていませんか?
ことし、大好きな人に勇気を出して、大好きな想いとともに、チョコをあげてはいかがですか?
あなたのsweet バレンタインを、心から祈っています★