「天上使か、、我を大天狗と知っていてか?」
大天狗が翼を広げながら言った。
「もちろんっすよ。」
佐藤が言った。
額によくわからない印を付け、顔には三本の階段のような線があった。
「大天狗よ、貴方様をあの世に送ります。」
そう言って、地面に拳をつけた。
地面がバリバリっと音をたて大天狗の周りから土の檻が出来た。
「青行灯、先に天子の所へ行け。」
すると青行灯は走り出した。
「あっ!待て!!」
青行灯を止めようとしたら大天狗が土の檻を破り、佐藤に襲い掛かった。
手を伸ばし、佐藤の首を掴んだ。
ブチッ!!!
「真奈ー!!何処だ!!」天狐じいが洞穴に着き、叫んだ。
すると洞穴の奥から、
「ヒャッヒャッ」
という笑い声が聞こえた。天狐じいが笑い声の方へゆっくり近づいた。
すると、そこには天子と遊ぶ真奈の姿があった。
「真奈!!」
真奈が天狐じいに気付き、「天狐じい、この子悪い妖怪じゃないよ、ただ遊びたいだけみたい。」
真奈が笑顔で言った。
「分かった、分かった。
いいから早く帰るぞ!!」
ドサッ!
天狐じいの隣に血だらけの佐藤がいた。
「佐藤!!!!!」