「ハクション!」
ムードぶちこわし。俺は、くしゃみを一つした。
「クス…大丈夫?そろそろ帰ろっか…!」
「……おぅ!」
自然と一緒に帰る空気になり、俺と広瀬は並んであるいた。
「けど、あんなに見とれてて…いつまでいるつもりだったの…?」
「うーん…ね…(笑)誰かが声かけてくれるまで、いたかも…」
「そっかぁ★よかった、声かけて♪一回、迷ったんだけどさぁ…!」
「信じてたよ…声かけてくれるって。」
「………へ?」
「あのね…本当は…待ってたんだ…柚木くんのこと…」
「広瀬………」
「好きです。私、柚木君のこと、大好きです。つきあってください!」
立ち止まり、俺の目をまっすぐ見つめて、告白してくれた。
素直でかわいい…広瀬らしい告白の仕方だった。
俺は、そのときすでに、広瀬の虜になっていた。
答えは、もう決まっていた。
「俺も、広瀬のこと、もっと知りたい。なんつーか…側にいたい。
…付き合おう。俺なんかでよかったら♪」
ちゅっ…
広瀬のおでこに、だきよせると同時にキスをした。
優しく…優しく…
照れたように笑う広瀬が、愛しくて。かわいくて、大切にしようと誓った。
ずっとはなさない。
ラビュー・ラビュー…