気が付くと俺は見知らぬ場所に倒れていた…
もう何日も動かしていないだろう腕で、地面の冷たい感触を確かめる。
そして重たい体を起き上がせようとしても、両足、左腕に上手く力が入らない
「ここは……?」辺りは真っ暗で何もみえない
「死んだのか?」
微かに動く右腕で周囲に何かないか探すが何も指先に触れる感触がない
(何でもないよ!気にしないで!)
突然、女性の声がした!
「あのっ!…誰かいるんですか……!?」
返事はなかった…、
何なんだ一体…
とても不思議な感覚、
人の声はするものの何の気配も感じない
「夢……か?」
すると突然、
(昔の事…引きずってなんかないよ…)
先程と同じ女性の声!
これには聞き覚えがあったよくは覚えてないが、
たしかに自分が大切にしていた女性に以前、言われた言葉だった…。
「俺の…記憶……?」