カウントダウン・・4
何も無い昼下がり・・・
きっと今頃、学校じゃアタシの存在気にしてるヤツなんて
いないんだろうな
”居ない”ことにも気付かない
静かだなぁ・・・
”ピンポ〜ン”
・・・・・・
〈お母さん居ないのかな…〉
『は〜ぃ』
・・・・・・・
出なきゃよかった……
『なぁ〜んだ。元気そうにいるじゃん。ちょっとさ、気分転換しに行こうよ〜。アタシらのせいで落ち込んでるみたいだからさ、お詫びだよ!』
『でも、今誰もいないし、留守番してないといけないから…』
『ちょっとだけだって!行けば来てよかったぁ〜って思うよ』
『おまたせぇ〜!アタシらのイチ押しカワイイ子連れて来たよ〜』
『なかなかカワイイじゃん!!気に入った。サンキュー』
『早くちょうだいよ!例の…』
『マジ、コイツ薬のためなら何でもやるなぁ。コェェ!』
『里奈ちゃん!アタシら、スッゴい親切でやってあげてんだからね。ヤリたいのにできないから、あんなヒガミ言ったんでしょ?でも、あの話だと、今のヤツらは妊娠しないってことらしいから…勇ちゃん!思いッキリ中出ししてやってぇ!』
『里奈って言うんだぁ。
あんまりこうゆーヤツと関わんないほうがいいよ。二人くらいマジ死んでっかんね』
『うっせーよ!殺したんじゃなくて、そいつらは勝手に死んじゃっただけぇ』
『まぁ、どっちにしてもヤバイってことだ。んじゃ、里奈ちゃん借りるわぁ』
『お好きにどーぞ』
二人の会話が一気に始まって、一気に終わった……
ここ何処よ?
車に乗せられて…かなり走ったよね…
はぁ、逃げるにも逃げら・・
『里奈ちゃぁん!こっちで遊ぼうよ!朱美達もヒドイよねぇ、一人で置いてくなんて』
計画的なくせによく言うよ
『んじゃ、いただきまぁぁす』
『やっ、やめてぇぇぇ!!』
〈…アタシ、抵抗したら勝てる?
男4人は無理か……ヤメてよ
気持ち悪い…吐きそう…
助けて………イタイッ!〉
次から次へと、男が変わる…
舌噛み切って死のうかな……
怖いよ・・助けて
里奈は二度と家に戻ることはなかった