朝目覚めると、彼はまだ寝ていた…
(綺麗な寝顔……)
私は見惚れていた…
彼と一緒に居られる…
私はそれだけで、幸せだった…
いつも見ているものも、彼と一緒だと、すべてが宝石のようにキラキラして見える…
私は着替えを済ませ、朝ご飯の用意をしていた…
すると…
後ろから、彼が抱き締めてきた…
『おはよう。…何作ってるの〜?』
彼は眠たそうな顔をしながら、私に微笑んだ…。
『…朝ご飯だよ〜もうすぐ出来るから、顔洗ってきたら?』
彼は可愛く頷くと、洗面所の方に向かった…
私は味噌汁を混ぜながら、心臓が破裂するかと思った…
彼の、一つ一つの言動が、格好よすぎて…
好きで…好きで…
いつの間にか、2年が経っていた…
私たちは、専門学校の卒業を控え、卒業課題制作に追われていた…
私たちは、会う機会が取れず、会うとしても、週に1日取れればぃぃ方だった…