『桜井美優さんへ…
少しの間離れ離れになってしまうけど、俺が美優に対する気持ちは変わらないよ…。俺が、フランスで有名なデザイナー…になるには時間がかかるかもしれない…。でも、フランスで自分で納得できる仕事が出来たら、俺は、美優を迎えに行くよ。その時には、薬指に結婚指輪をはめてほしい。じゃぁ、その日まで…
春野 逡より』
小さな可愛いプレゼントを開けてみると、綺麗な、指輪が入っていた…。
私は涙が止まらなかった…
彼と出会って、本当によかった…。
私の恋は、最初で最後かもしれない…
春野 逡と出会ってしまったから…。
あの時、彼に恋をしていなかったら…
こんな幸せは無かったかもしれない…
あの爽やかな香り…
恋しました…
恋しました…
春野 逡に恋しました…
薬指に光る指輪を見ながら私は何度も思った…