「うわぁぁぁぁぁ!!!!!!」
ぼんやりとした光がアキラを横切った瞬間アキラの頭は地面に落ちた。
アキラの体からは噴水のように血が吹き出している。
あまりにも酷い光景に僕は腰が抜けてしまった。
「シャシャシャッ、久しぶりに人を殺したわい。気持ちいいのぅ、シャシャシャッ。」
奇妙な笑い声と共にぼんやりとした光は人の形へと変わっていった。
よく見ると、そいつには目が3つあり、爪は鋭くとがり、大きな角が二本ついていて、さらに全身は真っ青だった。
「うぬっ?こんなとこにもまだ人がいたのか?シャシャシャッ死んでしまえ。」
グサッ………
「えっ…?」
僕の胸にそいつの鋭い爪が突き刺さった。
おびただしい血が流れ出てきた。
「シャシャシャッ。やはり人を殺すのは気持ちいいのお。次に殺す奴を見つけに行こうかのお。シャシャシャッ。」
そう言うとそいつはどかに消えていった。
血が出過ぎたせいで、僕の意識はほとんど消えかけていった。
「僕死ぬんだなあ……」
そう思った時だった。
『…ル、……ル、タケル!!!!』