ドゴッ!
  そこには相手の攻撃をよけた木刀で腹を打つ準がいた。
  「なにしやがってんだ」
  残りの2人も殴りかかろうとしたが、かるく準はよけ、
  「水平切り−第三番−速」
  そう言って両方に喰らわせた。
  「ひっ、すいませんでした」
  不良達は一目散に逃げていった。
  「アイス代、もらいそこねちゃったや」
  準は歩のほうに歩いて近づいていった。
  「大丈夫?」
  「俺はな。お前は?」
  「大丈夫だよ。」
  「あ、あのう」
  二人が振り向くと絡まれていた少女が立っていた。
  「ありがとうございました」
  少女は歩よりも少し背の高い少女だった。それでも小さいほうであるだろう。結構かわいかった。
  「どういたしまして。」
  準は笑顔で返事をした。
  「用事があるので失礼します」
  そう言ってさっていった。
  「歩君、僕らも帰ろう」
  「ああ、そうだな」
  歩は元に戻った準にさっきのことをききたかったがこわくなってとうとうきけなかった。