ごめんね。私の不注意であなたを産んであげられなかった。
ごめんね。耕くんの授けてくれた赤ちゃん、産んであげられなくて。
私は最低の人間だ。大好きな耕くんを巻き込んでしまった。悪いのは私1人なのに。
耕くんごめんね。私、知ってるの。耕くんが私に秘密で神社に安産の御守り貰いに行ってくれてたこと。嬉しいって言って喜んだ耕くんが忘れられないよ。
私は自分が嫌いだ。
どうしてあの日仕事に行ったのか。どうしてお爺さんが暴れたのか。どうして止めに入ったのか。どうして…どうして…どうして…