†孤独の中に咲く一輪の薔薇†?

吉乃森 雪  2006-04-20投稿
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夢、と言っても。
変に現実味があるから、そう感じるには少し抵抗がある。この夢をみたあとは脳が上手く働かなくて困る。

「───‥樹くん、松樹くん?」
「…?ぁ、咲宮さん。なに…?」

授業中だから、だろうか。極力小さな声で俺の名前を呼んでいたみたい。
さっきからずっと呼んでたのに…と聞いて、自分がどれだけボーっとしていたのか知らされる。

彼女はクラスメイトの“咲宮 桃(さくのみや もも)”。
最近は席も近くて、たまに話したりする。──まあ、ほぼ彼女から無理矢理だけど。

「で、なに?」

もう一度問掛けた。

「今日委員会、一緒に行かない?」
「……………。」


忘れてた。
あー、もう。
今日は委員会活動があったんだ…。今学期、保健委員に推選で選ばれてしまった。

各クラスから、男子一人に女子一人。

もう、最悪な気分。

「松樹くん?」
「───…。うん、いいよ・・・・・」
「ほんと!?やった!じゃ、掃除終わったら一緒に行こうね!」

やけにハイなんだよね。俺はこんなにローなのに…。

だってさ、委員会には嫌な先輩が居るし。
あんま行きたくない。
前はサボれたけど、今日はそんな訳にはいかないよね……



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