☆これは、不思議な世界の新しい愛の形のお話☆
ここは、人と動物が混ざり合った人獣と呼ばれる人々が暮らす王国アニマ。
そこには、とてもとても心の広い王様と綺麗な綺麗なお姫様がいました。
普段は人の姿をして、王座に座っていますが、猫の姿に変身をすることもできるのです。
王様とお姫様はバリニーズと呼ばれる猫。
王様はバリニ王、お姫様はバーリア姫という名前です。
バリニ王は、ぽっちゃりめの愛嬌のある体つきをしていますが、バーリア姫は病気で亡くなった母親に似ていて華奢な体つきをして、長い金色の髪がさらにその美しさを強調していました。
このお話の主人公の一人は、このバーリア。
バーリアは、恋にあこがれてはいるものの。なかなか理想の男性には会えないでいました。
バーリア「なんで私たちって恋愛に発展しないのかしら?」
バーリアは、さっぱりした知性を感じさせる物言いで、隣に座っている大柄の男に話しかけた。
男「そう言われましても…」
バーリア「私は17才!あなたは四六時中私と一緒にいるただ一人の男性!なのに、どーしてなの?」バーリアはどうしても納得いかないこの状況に、姫であることを忘れ声をあげたのでした。