聯から放たれた弓は、啓吾と怜に命中した。そして、辺りには煙が舞う。
「っ・・・―――」
啓吾は静かに目を開けた。
「!」
なんと、聯の攻撃は2人の体に当たっておらず、目の前には透明なシールドが張られていた。
「これは・・・―――」
「ったく、御前ら・・・。これで、2回目だな」
入り口の方を見ると翔と舞、そしてリイバー全員がそこにいた。
「お、御前ら・・・」
「情けねぇなぁ、俺達がいないとダメなのか?」
翔が言う。
「な・・・、うっせーな」
「啓吾君、怜ちゃん!」
翔達の方を見ると、そこには藻の肩を借りながら歩いてくる儘の姿もあった。
「藻先生・・・、儘!」
「よぉ、迷惑かけちまったなぁ・・・」
儘が、息を切らしながら言う。
「さ、ココは私たちがやるから、怜達は龍華さんを」
舞が言う。
「まったく・・・、弱い奴らがゾロゾロと・・・」
聯がそぅ言うと、啓吾と怜は聯の方を見る。
「まぁいい・・・、あいつらを全員始末するんだ。処刑はそれからだ!」
と、聯が言うと後ろにいたディーカ全員が翔達の方に走って行く。
「あっ、皆っ・・・―――」
と、怜がディーカに向かっていこうとする舞達に言おうとする。
「大丈夫だよ、心配しないで・・・」
舞が笑いながら言う。舞はそぅ言うと、ディーカの方に走っていった。
「怜、心配すんな。それより龍華だ」
「うん」
と、言うと2人は龍華のほうに向かった。
「龍華さん」
「・・・啓吾、怜・・・」
啓吾は、龍華の手を縛っていたロープを引きちぎった。
「ゴメンな・・・、俺のせいで・・・」
龍華が悲しげに言う。
「大丈夫だよ。それより龍華さんが無事でよかったよ」
「そうだな・・・。さ、早いとこココから逃げ・・・―――」
と、啓吾が言うと背後でドサッと言う音が聞こえた。
「さぁ、遊びは終わりかな?」
見ると翔も舞も藻も儘も皆、血を流して倒れていた。