君と二人
世界から隠れた
誰の目にも触れない場所
二人だけの秘密基地
そこからは空が見えたね
覚えてる？
ぼくが外国へ行きたいと言ったら
君はこの場所で構わないと言った
代わりに世界で二人だけになれたらいいと
嬉しかったよ
空も笑ってるみたいだった
白い雲が青を背景にくっきりと浮かんでいたね
柔らかい日の光に包まれて
ぼくらは笑いあったんだ
ねぇ覚えてる？
君が世界を嫌がった時は
ぼくも世界に怯えていた
だから二人で隠れたね
ぼくらだけの秘密基地
二人だけで閉じこもって
誰が探しに来ても知らないフリをした
ぼくらが答えるのはお互いの声だけ
そんな二人が一緒に隠れたら
絶対に見つからないねって笑いあった
ぼくらだけの秘密基地
ねぇ世界は残酷だよ
ぼくらを引き離そうとする
ぼくはずっと君といたいのに
二人だけの閉じた世界で構わないから
ずっとあの秘密基地にいたかった
だけど君は大人になるんだね
大人になった君は我慢することを覚えて
隠れる場所はもういらないね
ぼくもいい加減ここから出なきゃ
だけど忘れないで
ずっと変わらずここにあるから
消えてしまいはしないから
大切な場所は二人の心の中だけに
ぼくらだけの秘密基地
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