心〜1〜

優梨  2008-02-13投稿
閲覧数[346] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「優梨ちゃん、終わるまで待っててよ!帰っちゃ駄目だからね!!」

そう言って、私の友達(?)はそそくさと今日までの提出物をやり始めた。

友達、真奈美によると、提出物を忘れて残されているらしい。

私は早く帰りたいのに、すぐああ言って帰らせてくれないんだよね…。

でも…それを言えない自分がすごく嫌だ。

本当は、真奈美とは絶交してもいいくらい嫌いなんだ。

だけど、真奈美と絶交したら友達いなくなっちゃうから…。

私には、真奈美しか友達がいない。クラスにも居場所がなくて、真奈美をなくしたら本当に独りになっちゃうから…。

それが、怖くて怖くて…

もう二度と同じ同じ思いはしたくない…

【小学校6年生〜修学旅行班決め〜】

「早くどこかに入れてもらいなさいっ?」

担任の怒鳴り声が教室中に響いた。

怒鳴られているのは…そう、私、誰も友達がいないで班に入れずにモジモジしているところだった。

クラス中の視線が私にむけられる…。

嫌だ…見ないでよ…見ないでよ
見ないで…見ないで…

「早くしなさいと言ってるでしょ?」

その瞬間…なにかの糸がプツンと切れた。

涙がとめどなく流れてくる。でもどうすることもできなかったの。

担任の怒りは増すばかり…

そんな状況に見兼ねた人が私を班に入れてくれた。 】

そのあとのことは…ほとんど覚えていない。

あんな自分が惨めで嫌で、だから中学では友達をつくりたかったんだ。

友達ならどんな人でもいい。

そう思っていた。

だから今日も心を押し殺して自分をつくるんだ。



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 優梨 」さんの小説

もっと見る

ノンジャンルの新着小説

もっと見る

[PR]
本気で盛るなら
Chillax(チラックス)★


▲ページトップ