「名前は?」
「神川 美沙…です。」
「俺は、早瀬 友(トモ)高2。」
「あっ、あたしも高2…」
「そか」
沈黙………
「何で一人でこんなところに?」
「友達と待ち合わせしてたんだけど…ドタキャンされちゃってさ…仕方ないから一人で。そっちは?」
「一周年記念」
「………えぇ?」
「別れてから」
「はぁ〜……」
未練……?
「バカだよな。あの女がウザくて仕方ないのに」
「仕方ないよ…」
それしか言えなかった。どう言った言葉を言えば、いい?傷つかせずにすむ?
「好きなんでしょ…まだ。忘れたくても忘れられないのよ…だって一度本気で愛した人だもん。」
あ………
男勝りでストレートな意見。
ちょっきゅーすとらいく。
美少年、友は、目をぱちくりしながらこっちをみていた。
「ごっ、ごめ……」
「いいんだ。」
「………?」
クスクス………
友は笑っていた。おかしそうに。だけど、私にはまぶしく見えた。
「いいな。」
「………?」
「おまえ、いいな!すっげぇいいな!」
…ドキン……