BAD PEOPLE

竜虎蛇神  2008-02-13投稿
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1、始動


俺の名は、ジェン・ボールド32歳。


バスブレドという町の、原子力発電所で働いている。


5月11日


ザーザー、ザー


今日は4ヶ月ぶりに雨が降っている。


窓の外を見ながら、ボールドは悟った。


「最近スリルがないなぁ。」


すると、同じ発電所で働いているケリング・ネオがボールドの独り言を聞いて微笑している。


「なんだ?てめぇは。」

「そうカリカリすんなって、で?スリルが欲しいんだって?」


「お前には関係のないことだ。」


「俺には分かるぜ、お前には悪の心が芽生えはじめてる、いい仕事があるぜ?」


「何?悪の心?」


「今晩11時、ここに来い。」


ボールドが渡されたのは、二年前に潰れたバーの場所を書いた紙だった。

11時、ボールドは潰れたバーに着いた。

「こっちへ来い。」


ケリングらしき声が聞こえる。

ギィィ、バタン


ボールドがバーの中へ入るとケリングのアジトになっていた。


「すげぇじゃねぇか。」

「そりゃどうも。」


「で、ここに来て何をするんだ?」


「お前には今から、発電所を破壊してもらう。」

「何言ってんだ、死ぬぞお前。あと仕事がなくなるじゃねぇか。」


「いいからいって来い、お前の未来がかかってるんだぞ、勿論俺も行く」


「俺の未来?」


「帰ってきたら教えてやるよ、そこにある物は適当に持っていけ。」


ボールドは、ハンドガンと手榴弾を持って発電所に向かった。

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