弟の「未言葉」3

mirai  2006-04-21投稿
閲覧数[327] 良い投票[0] 悪い投票[0]

 5月19日。

 別に誰かの誕生日でもない。

 けれど確かに、弟は言い続けていた。
 むしろ、訴えかけていた。

「ねぇ、その日に何があるの?」

 そう訊いても弟は、具体的な言葉を話す事は出来ない。





 母が使っている机の引き出し。
 その奥に、まだ父と恋人同士だった頃の母の日記がある。

 あたしは何故かそれが気になって、久しぶりにページを開いた。

 5月19日。

 その日、若き母が書いたものは、とても不思議なものだった。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 mirai 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ