「そっかぁ、そうすればよかったんだぁ…!」
「だろ〜?」
私たちは、今電話中。通話相手は、幼なじみの達哉。私は、宿題の解き方を聞くために、達哉に電話をした……ら、只今2時間経過した。
「ふふ…」
「ん…?何、何で笑ってんの?」
「すぐ切らないんだなっておもって、電話だと。」
「え……?」
「学校で話しかけても、大して相手してくんないのに。」
「そうだった?実感無いんだけどなぁ…ごめーん」
そう言って、二人で笑いあった。
私と達哉は、幼なじみっていうこともあって、親しい仲だ。そのため、周りから付き合ってることを噂されることも少なくない。
そりゃ、付き合いたいとは思うけどさ、幼なじみっていう肩書きは意外と重いわけであって…
「まぁ、いいや。まだ、俺は嫌いな部類には入ってないみたいだから★」
「バカ…///」
「あっ、けど…この前、チョコくれなかった…」
「それはっ…その…仕方なくて…」
「…………?」
私はためらい、恥ずかしがりながら言った。
「噂…されちゃうでしょ…?付き合ってるって…私たち、幼なじみなだけなのに……」