『私が愛してあげる…』
私は自然にそんな言葉を口にしていた…
『ありがとう ありがとう貴女は本当に優しい女性ですね その気持ちだけで嬉しいし 十分ですよ ありがとう…』
彼はそう 言った
私は『…人を愛せないんじゃないよ 貴方が愛そうとしないんだよ 貴方が心から愛せば相手は必ず貴方を 愛してくれるはずだよ』と私は言った
また彼は黙っていた…
『私がなんでも聞いてあげる 一緒にいてあげる 愛の形なんていっぱいあるよ 今の一日一日を大切にしようよ…ねっ?』
と私は自分が結婚して子供がいることを忘れかけていた
彼は何も答なかった…
『ごめんね嫌なこととか私言っちゃったかなぁ?』と私は彼に問い掛けた
『…ありがとう こんなに温かい気持ちに包まれたのは久しぶりです こんなに温かい涙を流したのは久しぶりです…ありがとう…』
彼は泣いていた…
『また会えるよね?また話そうね!…じゃあ友達になろう?貴方の心に私を受け入れてほしいなぁ』と私は言った
『…長くチャットをしたりすると こうなるのが怖いんです…私は貴女がとても優しい女性で良い方とわかりました 私も一緒にいて欲しいと感じました…でも…私はずっとは一緒にいれない いつまでいれるかわからない 毎日不安になる…怖いんです』
彼の命が続かないのもわかってる 彼が…いなくなる日が来ることも…
私も胸が熱くなり 涙があふれ出ていた……
『…本当にうれしかった 本当に今日は幸せでした ありがとう…貴女は家庭を大切にしてあげてください ありがとう もうチャット落ちますね…』
『嫌だ 待ってまだ話したい』
………
『行かないで』
………
…つづく