今日はお客さんも多く忙しかった。みんなあわただしく動いていて、未希とあまり顔を合わせなかったので、歌好はほっとしていた。
「七橋さぁん〜クリームソーダのオーダー入ったから、作ってくれる〜??」
「はぁーぃ。」
歌好は厨房に行った。
グラスに氷を入れてクリームソーダを作っていると、未希も厨房に入ってきた。
今は顔会わせたくないな……
早くこの場を離れたくて急いで作って厨房を出ようとした──
「──歌好さ…」
未希が小さな声で言った。
え……??
「今日おかしくない??」
「………」
「…なんで…あたしを避けるの??」
「………避けてないよ。」
歌好はやっとの思いでそれだけ言った。
「うそだよっっ!!避けてるじゃん!!あたし何かした!?」未希は泣きそうだった。
「…──っ」
言えるわけないじゃん……
竜くんをすきになったから彼女のあなたと顔を合わせづらいんですなんて
言えるわけない───