思いを馳せる

あや  2008-02-15投稿
閲覧数[241] 良い投票[0] 悪い投票[0]

命の森を奪われたオラウータンは、木の上で遠い緑の過去を懐かしんでいる。

ショーで芸をしているイルカは、泳ぎながら自らが生まれた海を思い出している。

サファリパークのライオンは、サバンナにいる仲間に向けて必死に吠えている。

水槽にいる魚は、いつか育った海に帰れると信じて必死に泳いでいる。

別に死を恐れているわけではない。
別に生を喜んでいるわけではない。
ただ、家族や仲間と引き裂かれたことを嘆き悲しんでいるのである。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 あや 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ