「すご-いッ!!!!!!」
今は東京へ向かう新幹線の中。
新幹線初体験のあたしは,むちゃくちゃテンションが上がってた。
「紗奈,静かに-」
隣りで結子に怒られた。
「新幹線でテンション上がるとか,紗奈ってほんと子どもだなあ-
さすが精神年齢四歳ッ!!!!」
続けて,向かいの千夏がばかにしたように言う。
「千夏には言われたくない-」
あたしはそお言いながら,もう一度窓の外に目をやる。
やっぱ新幹線って速いなあ...
そんなコトを考えていた。
「宇治原-」
名前を呼ばれたから,あたしは窓の外から目をはなした。
うちらの席に浅木クンが来ていた。
「今から後の予定の打ち合わせするから,ちょっと来い。」
命令口調がムカついたけど,相変わらずだから気にせずに浅木クンについて行った。
担任(通称おやじ)と浅木クンとあたしで,これから東京についてからの行動を確認した。
「お前ら,サクサク動けよッ!!
特に宇治原ッ!!
お前はどんくさいんだから。」
「おやじに言われんでもわかっとるわッ!!
宇治原紗奈はやるときはやる女だもん♪♪」
「ば-か」
横から浅木クンの小さな声がする。
「まッそうゆう感じで,浅木よろしくな!!」
おやじは完璧あたしを無視。
「おやじ,紗奈もおるよ??
宇治原