いつから…こんなに距離が生まれた…?
いつから…あなたは冷たい人間に変わってしまった…?
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「はい、これ…飲む…?」
私は、買っておいた微炭酸ピーチの入ったグラスを持って、現在同居中の成也(セイヤ)に駆け寄った。
仕事で疲れた成也を、少しでも癒したかった。
「………いらない」
無惨にも打ち砕かれた、最愛の思いやり。
「そっか…置いとくね…」
コトンと音を立てながら、テーブルの上にグラスを置いた。
「俺…もう寝るわ…疲れた…」
「ぅん…お休み…」
悲しい心に、ひびが入ったのがわかった。
(ヤバい…ぁたし…泣きそう…)
「…………………」
成也は、無言で寝室の扉を閉めた。いつも一緒に寝ているから、私も後に続こうかと思ったけど、やめた。
正直、限界だった。愛が冷めきっていく様子なんて、みたくないよ…
仕事がすごく忙しいのはわかる。だから、私もそれは承諾した。たくさんのことを我慢するって決めた。
だけど、愛してくれないなんて…聞いてない。
「………っ………」
小声で泣いていた。寝室で眠りについている成也を起こさないように…
つらさは、ひどくなって行くばかり。
だけど、一度愛した人に別れを告げられるのを待つのが一番つらい……
だったら…私が……