微炭酸PEACH…?

なお  2008-02-16投稿
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「…………」


しばらくの間沈黙が続いた。


「もう…いいです…」

美波はあきらめたようにいった。
俺は、後悔の念に駆られた。


「思い切り愛せないんでしょう…?だったら、別れて…」


「………………」


俺が黙っていると、電話が切れた。


「………っ!」


涙がこぼれそうになるのを感じた。


ふと、テーブルにおいてあった微炭酸ピーチのグラスが目にとまった。


氷は完全に溶けきっていて、少しこぼれていた。

俺は、それを手に取り、一口飲み込んだ。


「………………」


炭酸は消え、ぬるく、おいしいとは感じなかった。


だけど、妙にその暖かさが、涙を誘った。


微炭酸ピーチは、放っておくだけでこれほどにも温かくなれるのに…どうして俺たちの愛は冷めきってしまったんだろう……


微炭酸ピーチを見つめながら、そんなことを思った…


しばらくして、香歩からメールが届いた…


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ごめんね。
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切ない切ない、冬の物語だった…








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