インターホンがなったので、扉を開けてみたら…
「………!!」
一人の女が、俺の胸に飛び込んできた。
しかも、その女は幼なじみの亜衣。ここ最近あってなくて、正直おどろいた。
「どうしたんだよ…亜衣。」
「…………………」
「………とりあえず、中入れ。」
幼なじみだからだろうか、今のところフリーダからだろうか、女を部屋に入れることに抵抗はなかった。
「……飲め」
一応気を利かせて、温かい飲み物を出してやる。亜衣は、小さな手で、それを受け取ると、一口飲み込んだ。
「ありがと…」
「いいけどよ…何があったんだよ…?」
「……………」
黙ってしまったので、俺まで気が参ってしまって。
「……言いたくないか?」
「ううん…ちゃんと言う。」
涙を流しながらも、強い亜衣に、思わずときめいた。
そして、思い出した。そう、俺、亜衣のこと好きだったんだっけ……
ずっと最近あっていなかったから、そんな気持ち忘れてたよ…おまえのこと好きだって言う思いを。
ふと、亜衣と視線があった。
涙を流しすぎて、腫れた目が、悲しさを物語っていた。
「見ないで…すごいブサイクでしょ?」
「あぁ…別人みてー…」
「うるさいっ」
そんなやりとりが、昔の俺の感情を呼び起こしていった。