愛してやるよ…?

なお  2008-02-16投稿
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「………別れた」


ホットミルク片手に、亜衣は震えながらいった。


「………そっか」


「…これ以上聞かないの……?」


「言いたくないこと聞くやつがいるかよ。」


「ありがと…///」


そう言って、亜衣はまた一口ホットミルクを飲み込んだ。


「まぁ、おまえが望むなら、相手を殴ってやっても良いけど。」


「…それはだめ」


「分かってる」


亜衣の優しさが、異様に悔しくて、俺はうつむいた。


「壮史…私ってだめな女だね…」


「………え…?」


「言われちゃった。お前みたいな女愛せない。って…ダメだなぁ…」


涙が、また量をましてあふれて、俺は、亜衣の頬に手を添えて、涙を拭った。


「そんなこと言うなよ…おまえは自分をせめんなって…」


「…………ぅん」


悲しくなったのは、亜衣だけじゃない。俺だって悔しいし、相手に一発食らわしてやらなくちゃ、気が済まない。


だけど、そしたらまたお前泣くんだろ…?

自分のせいでって、責めちまうだろ…?

だから、殴らない。

絶対に………


お前が、傷ついてるのみたくないんだ。

いつでも笑顔でいてほしいから…

これからは俺が、"また"お前のことを愛してやるよ…








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