☆ダチカレ★〜11〜

さゅ★゛  2006-04-21投稿
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一気に血の気がひいた──



「未希…っこれは……」
竜が言った。

「知ってる。竜、メール消去しなきゃだめじゃん。何で二人抱き合ってんの…!?」
未希は震えていた。


──未希チャン……


「「……」」歌好と竜は言い返す言葉がなかった。


「……何か言ってよっ!あんた達二人してあたしを裏切ったの!?」

「未希チャン…ちが…」

歌好は言葉に詰まった。
竜のはただのやさしさにしろ、自分は竜がすきで少なからず嬉しいという気持があったからだ。
「───最っ低ー!!」

未希は走り去ってしまった。

「未希ッッ!!」
竜が叫んだ。


いやだ…こんな時に
一人にしないで


歌好の思いは届かず、竜は未希を追っていってしまった。


「う゛〜〜……ひっく…」


歌好は一人で泣き続けた。

公園は静かすぎるほど静かで歌好の泣き声だけが響いていた。

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