彼は私の会社の年下君。私の恋は、彼の転勤から始まった。
彼と私は3年間、同じ支店で働いた。
彼は私の弟と同い年。彼を弟と思いながら毎日楽しく仕事してた。
私が仕事に失敗して上司に怒られた時、「大丈夫だよ、なんとかなるって」って、いつも慰めてくれた。
飲み会では、なぜかいつも隣りで2人で大笑い。
そんな3年間が彼の転勤でなくなってしまった。
とても寂しかった。毎日が寂しくてしょうがなかったけどたまに彼が支店巡りで顔を見せてくれるのが楽しみだった。
彼の代わりに転勤して来たのは、50才のうだつの上がらない独身の威張ったオヤジだった。
私と位は同じ…しかも仕事は私より出来ないし再就職だから私と同期。なのに年上だから威張ってる。
そんなバカ男にセクハラを受け落ち込んでた私はなぜか彼にメールをして助けを求めた。
彼は慌ててその日の仕事の帰りに私に会いに来てくれた。
彼と2人っきりの会社。彼の優しい顔を見たとたん、私は涙が溢れて止まらなかった。
彼はそんな私に優しく「大丈夫?僕がついてるからね。」ってそっと抱きしめた。
私はビックリして体を彼から離そうとしたがかえって彼に強く抱き寄せられキスをされた。
あまりの驚きで暫く動けなかった。慌てて彼を叩いた。
彼は「ごめん…あんまりにも可愛くて」って言いながら私を抱きしめて頭をなでてくれた。
あまりの心地よさにもう私は彼のするなり…抵抗が出来なくなってしまい、しばらくそのままだった。
彼は、「ずっと上田さんの事が好きだったんだ…」彼に告白されてしまった。
私はビックリした。彼にも私にも家庭がある事をお互いに知ってたからだ。