LASTSUMMER#52 『センスの男』

SETTARMEN  2008-02-17投稿
閲覧数[530] 良い投票[0] 悪い投票[0]

【3回表無死2塁】



打席には3番の滝本龍夜。



マウンド上の矢沢は手ににじんだ汗をユニホームで拭った。



矢沢(追いつかれたら川浦先輩と交代かぁ…ここ勝負だな…)



ここで初めて矢沢が雪村のサインに首を振った。


雪村(ん!?矢沢は真直ぐで勝負する気か!?)


雪村がもう一度サインを出す。



これに矢沢が頷き、リュウヤへの1球目を投げた。



キョウスケ『いけぇ〜!リュウヤ〜!』



カキーン!!



打球は一二塁間を素早いゴロで抜けていった!!



ユウ君は3塁でストップ!


ベンチは立て続けのヒットに盛り上がった。



カズマ『いいぞぉ〜!リュウヤ!!』



アキ『ナイス流し打ち!!』


リュウヤ(今まで初球変化球ばっか投げといて、それに首降ったら「真直ぐ投げますよ」って知らせるようなもんだろ〜)



リュウヤが綺麗にストレートをライトに流し打って、ノーアウト1、3塁とビッグチャンスになった。



そして打席にはチームで一番頼れる4番のタク。



天豪三中内野陣がマウンドに集まった。


雪村『相手よく打ってくるからなんとかここ体張って止めよう!!』


辻村『OK。前進守備で同点阻止か?』


雪村『そうだな。勝負どこだし…』


近藤『俺が体張って止めるから大丈夫じゃい!矢沢サードに打たせろぃ!!』


矢沢『はい。先輩方、お願いします…』


石堂『………』


八木沼『じゃ、てなわけで前進守備ね♪守ってこうぜぃ♪』



天豪三の内野陣がポジションに戻ると、前進守備をとった。



タク(おい?…そんなに前でいいのかよ…簡単に抜かれちゃうよ!?)



打席に入ったタクが少し嬉しそうな表情をした。



ノーアウトで1、3塁というチャンスに打席には4番のタク。


俺達はこの状況に同点、さらには逆転を期待してベンチから声援を送った。



一方、相手ベンチ前では川浦球児がキャッチボールを始めたのだった…



曽我端(そろそろくるか…)



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 SETTARMEN 」さんの小説

もっと見る

スポーツの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ