えんじぇる☆?

なお  2008-02-18投稿
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あれから、俺たちは約束もしていないのに、放課後、屋上で会っていた。

芽衣は、客観的に俺を見てくれて、何でもはなせる存在になっていた。

芽衣と話すことで、少しずつだが、失恋の痛みが消えていくのがわかった。


「ねぇー…直はさ、結局のところ、どうしたいわけ…?」


「どうしたいって…わかんねーよ……けど、藤峰に勝つ自信なんてねぇし…」


「そか………」


悲しくて、思わず空を見上げた。茜色に染まった、きれいな夕日が俺たちを包んでいた。


「…様子を見るのも大事なんじゃない?自分の気持ち見えないのに、なんかしても、逆効果だと思うよー…」


「そだな…」


客観的な意見は、意外にも説得力があって、俺の頼りにもなっていた。


芽衣のアドバイスを聞くために、俺は屋上への階段を登っているのだろうか。


少しずつ、気持ちに変かが生まれてきている…?






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