「カッ・・カッ・カッ」黒板に数学の公式をただ黙々と書いている数学の教師が目に映る。 そして僕は内容も理解せず、ただその公式をノートに写している。 どこにでもある普通の学校風景。 「キーン、コーン、カーン・・・」 「じゃあ、今日はここまで」 クラスの皆がやっと終わったかと思い、「ハァっ・・」と大きいため息が無情にも教室に響き渡ったのだ。 その中で一番に 「クスクスっ・・フッ・・」 と言う言葉が僕の耳に入った。 大体検討はついている。女子の早坂だ。
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