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レナ  2006-04-22投稿
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すると、少女を庇うかのように、地面から四角形の土の盾が突き出た。
男は笑みを浮かべ、矛先をお構いなしに土の盾にぶつけた。
矛先が当たったところを中心に、ヒビが生える。
いくつものヒビが端までいくと、土の盾が崩壊した。
その奥に黒い大太刀を構えた少女は居た。
威力が殺されたものの、槍は少女を目掛けて伸びる。
腹部に差し掛かった時、それを刀身で流し、反撃に移った。
地を蹴り、走り出した。
風になびき、鈴が小さく鳴る。
大太刀の刀身を地面に潜り込ませ、土を掘り上げる。
大太刀で掘り上げた量とは思えないほどの土が飛び散り、少女の全身を覆い隠す。
「チッ!!」
少女の動きより早く槍が収縮して元の長さに戻る。その後すぐに跳び退き、急な攻撃に備えた。
掘り上げられた土が崩れた時、そこに少女の姿はなかった。
「──!」
視界の端に細長い黒い影と、黒い髪の毛が映った。
槍で攻撃は間に合わないと判断し、回し蹴りをする。
しかし、空振りだった。
「終わり!!」
少女が空から降ってきて、男の頭を掴み、片手で逆立ちをして大太刀の刃を男の首筋に当てた。
「くそっ!!」
男が声を発した時、首から赤色の液体が勢いよく吹き出した。

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