微かに薫るでいごの花 麗し君を隠す月 恨めど逝く季節に 僕はただ海を眺めていた 泡に消える君は 尾鰭を隠し 優しい微笑みで僕を見つめる 風に託した僕の思いはすぐに消えて 青い月のみ白く光った 微かに薫るでいごの花 震える指から伝わる証をそっと海に還して 僕はいつしか風になった
新着小説100作品 恋愛ミステリSFファンタジーホラーエッセイ日記ノンジャンル公募投稿作品アドベンチャー詩・短歌・俳句スポーツコメディ学園物その他管理人用