LASTSUMMER#52 『反逆の四番』

SETTARMEN  2008-02-18投稿
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【3回表無死1、3塁】



同点のビッグチャンスに打席にはタクがいた。



アキ『タク!チャンスだぞ!!』



キョウスケ『頼むよぉ〜☆』


マウンドの矢沢が汗を拭ってセットに入る。



初球。



バン!!



主審『ストライ〜ク!!』



タクは緩いカーブをゆっくりと見送った。



それを見た曽我端さんが
『馬鹿野郎!!余裕もって見逃してる暇あるか!!』



グランドには濁声が響き、タクの表情が少し崩れた。



俺は
『ここ勝負だぞ!!タク!!』

と叫んだ。



続く2球目。



バン!!



主審『ボール!!』



今度はおそらくシンカーだろうか!?



ボールはベース手前でワンバウンドし、捕手雪村が体で前に止めた。



雪村『矢沢!3塁ランナーいるぞ!気をつけろ〜』



矢沢は帽子のツバをつかみ、小さくコクッと頷いた。



カウントは1-1。



矢沢が再びセットに入る。



!!



塁審『セーフ!』



なんと、ここで矢沢は3塁に偽投した後、振り向き様1塁に牽制した。



しかし、リュウヤはしっかりとベースに戻っていた。



カズマ『牽制もあるぞ!気をつけろ!!』



流石、県最強チームだ。ピンチでも牽制をするという余裕がある…



牽制で間があいたが、次はセットからタクへの3球目を放った。



ビュン!!



カキーン!!!



打球はゴロで三遊間!!!



サード近藤、ショート八木沼が同時に飛び込んだが打球は一瞬でレフト前へ!!



ケイタ『来たー!!』



ユウ君が抜けたのを見てゆっくりホームイン!!



これで同点!!



アキ『やったぜ!タク!ナイバッティン!!』


タクは1塁ベース上で笑顔を見せた。


4対4の同点♪



しかし、喜びもつかの間相手ベンチから1人の男が声を上げた。


『雪村!!タイムだ!!』


声を掛けたのは相手監督の土谷だった…

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