「いらっしゃいませ。こんにちは。」
「ポイントカードは、お持ちですか?」
コンビニ勤務中です。
25にもなって、まだフリーター。
定職に就けず、バイト三昧。
おまけに恋人募集中の有様。
本人は、焦り知らず、マイペース。
ただ焦ってるのは、親だけ。
コンビニ勤務なだけあって、髪は黒髪、1本結い。
地味です。
爪は短く、ネイルも禁止。
こんな毎日を送っています。
「お疲れ様でした。お先しまぁす。」
立ち寄る場所もなく、真直ぐ帰宅。
「ただいま〜」
家から職場まで、歩いて5分。
立ち寄る場所が無い。
「あら?おかえり。いつ帰ったの?」
…と、母。
「ん?さっき。」
帰ったことにすら、気付かれない。
「ご飯出来てるわよ。早く食べなさい。あんたで最後なんだからね。」
…と、母。
「はいはい。」
…っと、まぁ、いつも会話はこんな感じ。
「明日は?」
…と、母。
「休みぃ〜」
「どっか出掛けるの?」
…と、母。
「別に〜」
「はぁ〜。25にもなって、休みの日デートとか、何か予定は無いの?」
…と、母。
「相手居ないのに、どうやってデートしろって?無理じゃん。」
「周りの友達は、ほとんど結婚してるのに、あんたはいつなのかねぇ。」
…と、母。
「周りは周り。うちはうち。関係ないじゃん?」
「そうかもしれないけど、もう少し先のこと考えなさいね!」
…と、母。
「…」
まぁ、そうなんだけど。
母の言うことが、最もだから、余計腹が立つ。
休みかぁ。
明日、何しよっかなぁ?