「さぁ、遊びは終わりかな?」
見ると翔も舞も藻も儘も皆、血を流して倒れていた。
「皆・・・っ」
「御前らっ!!」
「さぁ、龍華君をこっちに渡してくれ」
聯が言う。
「龍華さんを処刑になんかさせない!」
怜が言う。
「おやおや、これは困った・・・」
「啓吾、怜。俺になんかかまうな、早く逃げ・・・―――」
「馬鹿だなぁ・・・、そんじゃぁ、俺らがココまで来た意味がねぇ」
啓吾が言う。
「私たちは、龍華さんを助けに来たんだよ」
「・・・御前ら・・・っ」
龍華は下を向く。
「御前らを倒して、龍華を助けるぜっ!」
「フッ・・・」
啓吾と怜は前に出る。
「まったく、無駄なことを・・・」
啓吾と怜は体を構えた。そして、2人は聯の方に走って行く。
「待てっ!」
聯が大声で言う。啓吾と怜は、立ち止まる。
「この夢玉で、この国が支配されてもいいのかい?」
「なっ・・・」
聯は、2つの夢玉を手に取る。
「君達がそこを動いたら、夢玉を使うよ」
「なんだと・・・っ」
「でも、さすがにもぅ時間が無いね・・・」
「何っ・・・」
「叶えるとしよう・・・ディーカの野望を」
と、聯が言うと後ろにいたディーカ全員が声をあげる。
「なっ・・・、やめろっ!!!」
啓吾と怜は走って夢玉を奪おうとするが、間に合わない・・・
「この国を我々ディーカのものに!!!」
願いは夢玉へ・・・
俺達は、間に合わなかった・・・―――。