トライアングル・キャット5

ステ子  2008-02-19投稿
閲覧数[132] 良い投票[0] 悪い投票[0]

ノール「姫様、突然のご無礼お許しください。長旅には、いたしません。しばらく森にこもり、鈍った体を元に戻してまいります。」
先に言葉を発したのはノールだった。
バーリアはそれを聞いて眉間に少し力を入れてしまったが、すぐに考え直して笑顔になった。
バーリア「私の顔を忘れないうちに戻ってきてくださいね。私はその間、お母様のような素敵な女性になれるようにがんばりますから。」
強く握った拳をノールにバレないようにスカートの後ろに隠していた。

こうしてノールは、アニマ城をあとにし、異国の森へと旅立って行った。

2ヶ月が経ったある日。
猫の姿をしたノールが森の外へ出てきた。
ノール「そろそろ町にでも行かないと、体が野生化してしまうな…」
そう決意して森を離れようとしたものの、この2ヶ月間まともにお風呂に入ってないノールは、人の姿で町へ行くことを躊躇し、猫の姿のまま町に行くことにした。
一番近くの町といってもかなりの距離があり、昼前に出発したにも関わらず、町に着いたのは酒場が賑わう時間帯だった。
走りすぎてお腹を空かせたノールは、酒場の裏に行き、何かないか探し始めた。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 ステ子 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ