「───ん…」
家に帰って泣き続けて、歌好は泣き疲れて眠ってしまったようだった。
「…うっ…わ。顔やば…」
起きあがって、鏡で自分の顔をみるとマスカラで目の回りは真っ黒で、目はかなり腫れていて最悪だった。
コンコン
部屋のドアがノックされた。
「なに〜??」歌好は面倒くさそうに返事をした。
「歌好ぉぉ〜お前大丈夫なのー??」弟の倖也(こうや)がドアを開けてひょこっと顔を出した。
「うるっさい!あんたウザイ!」歌好はこんな顔を見られたくなくて、倖也に対して怒鳴った。
「んだよ〜!!八つ当たりかよ!母チャンも心配してっぞ!……てかお前顔やばくね!?笑」
倖也が大爆笑しはじめた。
ムカツク〜!!こっちの気もしらなぃくせにッッ!!
歌好は怒りが込みあがってきて
バフッ
枕を倖也めがけてなげつけた。
「いって!!もぉ〜しらねぇ!!このヒステリックばばぁ!」
倖也は出て行ってしまった。
あ゛〜もうイライラするッッ!!てか明日バイト行きたくない…
休みたい……
これからあたし達どうなるんだろ──…