ねぇ もう一度僕に微笑みかけてよ
嫌だよ サヨナラなんて
悪い冗談 みんなで僕を騙してるんでしょ 驚かそうと謀ってるんでしょ
君は昨日も笑いかけてくれたじゃない 僕を抱き締めてくれたじゃない
どうしてこんなに冷たいの どうして目を開けないの どうして起きてくれないの
みんなのすすり泣く声が病室に響く 僕が呼んだら起きてくれる気がして必死に君を揺らす 叫ぶ
でも君は何にも反応してくれなかった ただ青白い肌で横たわっていた
帰り道で事故に遭ったっておばさんが僕に言う
信じたくない みんな嘘だ
悪い夢だって きっと明日起きたら君が横で笑ってる 馬鹿だなって言いながら微笑みかけてくれるはずだよ
結婚しようってプロポーズしようと決めてたのに
ねぇ もう一度僕に微笑みかけてよ
嫌だよ サヨナラなんて 嫌だよ……
僕は神様なんて信じない僕は仏様なんて信じない僕は……