君にできること

メーヴェ♂  2008-02-21投稿
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「私達、友達に戻らない?」

彼女はいきなり切り出した。

バレンタインデーでチョコをもらって、浮かれてる俺には、一瞬で頭が白くなった。


俺と彼女は、なかなか会えず、最近すれ違いが多かった。


俺は結婚を前提に付き合おうと、伝える決心し久しぶりに会った日だった。

でも、彼女は別れを選んでいた。

お互い全く反対の決心を胸に・・・。


彼女は初めて愛した人だった。
今まで、人に恋したことはあった。恋をして付き合ったことはあった。
でも、愛したのは初めてだった。
恋と愛は似ていて違った。

恋しただけなら友達に戻れた。

でも、愛してしまった。

俺は泣いて考え直すように頼んだ、しかし、彼女の心に俺は残っていなかった。

格好悪いのは分かってた、でも諦められなかった。
俺にとっては、これからだったから。

だから、友達には戻れなかった。

愛はやがて憎しみに変わることを知っていたから。

彼女を友達として、近くで支えたかった。

でも、ダメなんだ彼女を好きな自分と、憎しみを持ってしまった自分がいる。
憎しみを持った自分が彼女を傷付けようとする。

だから、友達ではいられなかった。

そんな醜い自分を見られたく無かった。


会いたい。
でも、ダメなんだ。君のためなんだ。


君を怒らせて自分から遠ざけたけど、俺に出来た、彼女を守る唯一の方法だったから。

もう、今までのように戻れないだろう。


もし、もう一度君に会えたなら、笑顔で会えると良いなぁ。

ありがとう、そして、さようなら。

今、君を思う。

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