☆ダチカレ★〜14〜

さゅ★゛  2006-04-22投稿
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10分休憩も昼休憩もいつも歌好と未希は一緒だったが、今日は別々にとっていた。
いつもなら歌好と未希はお客サンを案内することが多いのだが、今日は未希が案内で歌好が一人で受付に入っていた。どうしても未希と一緒は気まずかった。一緒だとしても無視されてしまうだろう──


歌好は未希のことを考えながらうつむいていた。


「今日忙しい??」
ふと、声をかけられた。


「あっ…いらっしゃいま…」
歌好はやっとの思いで笑顔を作って顔をあげると、
「歌好チャン。」

…竜くん───


「きのうは…その…ゴメン。」
竜は申し訳なさそうに言った。

「…いやあたしが悪いんだし……」

「未希…どう??」

「未希チャンには…きらわれちゃったぁ…口きいてもらえない」
歌好はまた泣きそうになった。
「────…そか…俺もなんだ。あの時、未希追いかけて行ったのはいいけどアイツずっと無言…電話もメールも返ってこない。」


そうなんだ…


「まぢ俺が悪い!!ゴメン!!」

竜が頭を下げた。

「頭あげて…竜くん。」

歌好は、決心したように内線でどこかに電話をかけはじめた。

『はい。』

「未希チャン!?歌好です!!今すぐ受付まできて!!」

『──え…??』

「いいから今すぐッッ!!」

そう言ってすぐ電話を切った。
竜は歌好の行動にただただ驚いていた。

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