バタ
バタ
バタ──
未希は歌好が言った通りすぐ受付まで来てくれた。
「竜…」
未希は竜がいることに驚いていた。
「歌好チャン…??」
竜はなぜ今、歌好が未希を呼んだのか分からなかった。
「──未希チャン。あたし一日でも未希チャンと話せないのはつらいよ!!」
「歌好……」
「竜くんとは本当に何でもないの。あたし達が何かあるとかあるわけないよ!!」
「そうだよ…俺ら何もないって。ただあの時歌好チャンが泣いてたから…」
竜が言った。
沈黙が続いた。
「……ちがうよ。」
未希が小さな小さな声で言った。