ぼんやりと
はっきりと
東の空浮かぶ
闇の猫達に
取ってあげよう
幻の欠片
薄い雲のベールを纏い
冷たく夜を包む
太陽の輝きはいらない
そんな日もあるんだよ
私の胸に
銀の鱗
角度を変える時
泥色の石
冷たい光に変わる
妖しい欠片に
闇はサテンになる
愛してると言われたら
光の影に隠れよう
闇の猫達
友を探して
夜明けまで踊ろう
光に気付いた男
私の胸の
銀の鱗に
手を延ばしたら
二人の光を
サテンに包もう
でも
角度を変えた時
冷たい光は
泥色に変わる
愛なんていらない
そんな日もあるんだよ
一人舞踊る
私の胸
サテンに浮かぶ
幻の欠片
角度を変える
一瞬の光
銀の鱗