レナ

レナ  2006-04-23投稿
閲覧数[330] 良い投票[0] 悪い投票[0]

───翌日

髪はショートで茶色い。綺麗に引き締まった顔付きで、大きな瞳を持つ少年と、黒い長髪、小柄な体格ながらも艶やかな顔立ちの少女が学校の屋上に居た。
二人とも制服を着ており、少年は一般的な黒い学ラン。少女は青色で赤いリボン、青色のフリルがついた制服だ。
そんな少年と少女が何やらもめていた。
「あ、あれは仕方なかったんだ!」
少女が身を乗り出し、少年を怒鳴る。
「ああしなければハルは私を失っていたんだぞ!?」
「だからって記憶書き換えたら駄目じゃん・・・」
先程から何度も同じことを言う少女にいい加減呆れてため息をつく。
「だから私を──」
「なぁ麻弥」
「ん?」
「自意識過剰だね」
「っ!」
瞬間的に少女の顔が赤くなった。
少年から身を引き、もじもじしだす。
長い髪の毛を鷲掴みにしながら顔を伏せた。
それを見た少年が笑いながら少女の肩を叩く。
「ははは、ホント飽きないな〜!」
ほんのり都会のにおいがする街に建つ学校の屋上で、今日もいつもの馴れ合いをしていた。
僕の名前は天崎 遥(あまさき はるか)。
名前が女の子っぽいけど、歴とした高校一年生十六歳の男子だ。
皆、僕が女の子みたいな名前なのを気遣って、苗字で呼んでくれている。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 レナ 」さんの小説

もっと見る

ファンタジーの新着小説

もっと見る

[PR]
ネ申盛れるカラコン
激安1日98円


▲ページトップ